代表あいさつ

皆さま、こんにちは。ステドロを運営しております、株式会社ダイヤサービスの戸出(といで)と申します。

私たちはドローンのサービスを提供している企業であり、正直に申し上げてまして、教育の専門家ではありません。このため、なぜ当社がドローンを使用したプログラミングやSTEM教育事業を行っているのかと疑問を思われる方もいるかと思いますので、簡単に説明しておこうと思います。

本当はこういった内容、すべて学校で取り入れていただけると最高です。どうしても我々のような企業が行うと、「売上」や「利益」ということを考えなければいけなくなってしまう。講習受けるのにお金がかかるとなると、やっぱり貧富の差の影響を受けてしまいます。当然ながら、裕福なご家庭のほうが、子供にかけられるお金にも余裕があります。

でも、教育って本当は貧富の差なんて関係なく受けられるようにしたいところ。皆に平等に行き渡って欲しい。それだけに、そもそも自社でやるべきなのかどうかということは散々迷いました。それでもやろうと決めたのは、日本国内のSTEM教育の遅れ具合が待ったなしの状態と判断したからです。

当社はグローバル展開を進めており、常日頃から海外のドローン関係の企業の経営者なんかとやり取りをすることが日常茶飯事です。そういった中で、あまりにも海外のSTEM教育分野が進んでいることに驚愕を受けました。国によってはアフタースクールとかではなく、小学校でプログラミングそのものを実施しているところもあります。

それに対して日本はどうでしょうか?ようやく2020年度から小学校でプログラミングが必修化にはなりますが、これはあくまでもプログラミング思考を学ぶというもの。しかも科目として設定されるわけではないので、算数や生活、総合等に抱き合わせる必要があります。

文科省のホームページによると、数学や理科が好きであるとか、将来これらに関する職業に就きたいと思う者の割合や、学校外の勉強時間が国際的に見て最低レベルなんだそうです。小学生のうちからバリバリにコーティングできる必要まではないと私は思いますが、一方で、このままだと日本、どんどん置いていかれてしまうと危機感を覚えました。

幸い、私たちダイヤサービスは新産業でもあるドローンに従事しています。だったら、ドローンという観点からSTEM教育に絡むことはできないだろうかと一年ほど、頭を悩ませてきました。私たちのような産業向けのドローン事業を展開している会社が、STEM教育だなんて言っても振り向いてくれるだろうか、という心配もありました。

しかしながら、待ったなしだぞ、というのが事業に踏み込んだ最終判断のきっかけ。悩んでいる時間があるなら、一人でも多くの子供が工学や理学・プログラム等の分野に興味を持ってもららえるよう動いたほうが良いはず。

ドローンを「飛ばせて」、ドローンを取り巻く知識を「知って」、実際にドローンを「作って」、そして自律飛行の「制御をする」というコンセプトで作った今回のカリキュラム、将来の日本を担う子供たちのために僅かでも役立ってもらえたら嬉しい限りです。

最後にもう1つ。待ったなしの思いが強すぎて2019年8月に千葉市が一般公募を行ったドローン活用推進事業において、行政の業務効率化には繋がることという前提を無視してドローンプログラミングに関する応募を行ったところ、熱意とこれまでの実績で「市内小学校教職員を対象としたドローンプログラミング講習会」開催業務として受注をいただきました。2020年度以降、千葉市内の小学校の教育現場でドローンが活用されるかどうかはまだ分かりませんが、大きな成果と手応えを感じ、このSTEM事業を進めていく所存です。

株式会社ダイヤサービス
代表取締役 戸出智祐

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